沿線で撮影するとき、太陽光線がどの向きから差し込むか、大事な問題ですね。南向きに走るから順光だろうと思って撮影地へ行ったのに、機関車の正面が真っ黒・・とか、朝から三脚立てて待ってたのにお目当ての列車が来る頃には逆光になったり、はたまたサイドがつぶれたり。そんな失敗はありませんか?もちろん順光だけがいい写真と言うわけではありませんが、順光で撮ろうと思って行ったのに逆光だったら、やっぱりがっかりですね。
さて、太陽光線の向きは東から西へ一定の速度でぐるっと回ような単純なものではありません。でも計算することはできます。
ここでは主な地点の太陽の向きと高さを計算し、光線状態の表にしました。
■使いかた
【方向】 真南を0度とし、東側がマイナス、西側がプラスで表示しています。真西はプラス90度、真東はマイナス90度になります。
撮影地の地図上に、目的の列車が通過する時刻の太陽光線の向きを矢印で記入して見てください。列車のどの向きから光線があたるかがわかります。(右図)
【高さ】 水平からの角度を示しています。台車回りに日が当たるか、など参考にしてください。
【影長】 1mの垂直棒の影の長さを表示しています。早朝や夕刻の影の長さの目安にしてください。「影長=5」の場合、高さ10mほどの民家や電柱の影は50mもの長さになります。
他にも「夕暮れにシルエットが撮れるのはいつ頃か?」など、使い道はいろいろあります。
■各地の光線状態(PDF)
※太陽の動きは年によって若干異なります。
これは地球の形や軌道などが完全な円形や球体ではないためです。ここでは国立天文台のデータを元に平成20年の値を算出しています。
|